ブログ

背景画像

2021.09.03

SOUFA(ソウファ)の施工方法

SOUFA(ソウファ)は水性のホウ酸系防蟻防腐剤(木材保存剤)です。
人体に関する急性毒性はありません。

日本在来種シロアリは主に2種類で、イエシロアリとヤマトシロアリです。これらは地面から住宅内部に侵入すると考えられている為、基本的には地盤面から1mの処理で問題ないとされています。しかし、実際にはその他にも外来種であるアメリカカンザイシロアリも日本国内各地で観察されており、沖縄などの暖かい地域では通常に飛来が見られます。これらシロアリは羽があり屋根裏から入り込むことが確認されています。 その為、当社では住宅の木部全てへの防蟻防腐剤処理を推奨しています。SOUFA(ソウファ)は安全性が高く、揮発しない為、シックハウス症候群の原因にならず、化学物質過敏症の方や、妊婦、赤ちゃん、ペットがいる家庭でも安心して使用する事が出来ます。 また、その安全性から誰でも手軽に扱うことが可能です。

下記に大まかな施工方法を記載します。

1.下地処理

①木材の表面清掃・研磨
・木材の表面に水溶液を浸透しやすくする為に表面を清掃、研磨する。
・虫食いが木材の中で確認される場合、適切な駆除作業を行う。

②養生
・施工箇所の床養生、また、水溶液の設置個所の床も養生を行う。
・施工部以外の壁にあたる部分はマスカーで養生する。(短い物でも構いません。)

③施工工具の段取り
・刷毛・ローラー・噴霧器を用意します。

④塗布前の準備
・水溶液温度を40~50℃にキープする事が望ましいです。
※養生完了後、実際に塗布する木材の含水率を計測(外部)。内供・床下の場合は不要。温度が高い方が木材への吸収率が上がります。ただし、常温でも使用可能です。

注意事項
・外部施工の場合、汚れやコケ等がひどい場合は先行して木部の洗浄工程を入れる。
・窓枠の冊子に付着した場合は速やかにぬるま湯か濡れ雑巾で拭き取る。
※拭き取りが不十分な場合、乾燥後SOUFAが結晶化し白く残る場合があります。

⑤コーティング(塗布作業)
・SOUFAは原液のまま使用してください。
・温度低下により成分が析出している場合があります。その場合は投げ込みヒーター等で60℃以上に再加温し、再度溶解させてください。その際の成分変化はありません。
・SOUFA塗布後トップコート仕上げを行う場合は、数日間の乾燥時間を取ってください。なお、SOUFAの蒸発速度は水とほぼ同等です。 その日の天気、温度条件により判断してください。
・乾燥後、トップコート仕上げを行う際はトップコートの使用方法を順守してください。

⑥雨等の対策について
・新築物件等で屋根がかかる前に施工した場合は、施工箇所をビニールシートやブルーシート 等でしっかりと養生し、雨がかからない様にして下さい。
・密閉された状態でも、ポリホウ酸ナトリウムは無機物であり揮発はしませんので、人体に直ちに健康被害が出る事はありません。

 

2.施工

①施工方法
・刷毛・ローラー・噴霧器等を用意し、原液のまま木材に塗布してください。

②塗布量
・110~150g/㎡
※㈳日本木材保存協会の優良木材保存剤の認定番号を利用する場合は300g/㎡
※上記は認定規定による

注意事項
・低温下(水溶液温度5℃以下)で成分が析出(白い塊が容器下に現れる)します。 その際は、投げ込みヒーター等で60℃以上に加温し再溶解させてください。再溶解したSOUFAに成分変化はありません。
・木材の種類、外気温等で水溶液の吸収量が異なります。現地の状況に合わせて、対応して下さい。